西塔裕子(さいとうひろこ)
私は、還暦すぎのセラピストです。世の中の粋も甘いも味わってきた身ではありますが、セラピストとしては新人です・・・。こんな私は、これまでセラピストという職業とは無縁の人生を歩んできました。
なぜ、アロマセラピストとして目指すことになったのか・・
香りの不思議さ
2023年2月母が亡くなりました。ほぼ10年間認知症が進行し、亡くなる数年前から特別養護老人ホームに入居していました。とてもきれい好きでおしゃれで、愛すべき人でしたが、認知症を患って徐々にその人となりは変わっていきました。仕方がない、といえばそれまでですが、その間、何度もなぜ、母なのかというの心の葛藤はずっとつづいていきました。
母が亡くなったあと、季節は変わり春が訪れた頃、どこからともなくただよう沈丁花の香りに一瞬ある光景が私の頭の中に浮かびました。
かつて学生だった頃、朝遅い時間に目を覚ました私は、ふと勉強机の上に目をやると庭に咲いていた沈丁花が一輪小さな花瓶に挿してありました。母が庭から一輪とってきてくれたのでした。
私はこの沈丁花の香りが大好きでした。この思い出は沈丁花の香りとともに母の思い出と結びつきました。香りが遠い昔の記憶を呼び覚ましたことの不思議さを実感しました。
香りを学んでみたい
世の中に香りの情報はあふれています。そんななかで私は「精油」を学ぶことを決めて、スクールに入学しました。目標は英国IFA認定アロマセラピストの資格を取得することでした。
一年間、解剖生理学とアロマ理論、そしてなにより実技を夢中になって学び、実践していきました。一緒に学んだ同期の友人やすばらしい先生に恵まれ何度も心折れそうになりながらやり抜きました。
英国IFA認定アロマセラピスト試験に合格! そして、これから・・・
合格できたことと、実際にサロンを開業することはまた別の入り口となります。多くの症例をさせていただき、様々なお声がけをいただきました。
私のミッションは、精油の香り、薬理効果を学んだ知識と、トリートメントというタッチングを十分に生かし、人生の第二ステージを迎えようとしている女性たちにもう一度、いま、ここで生きる女性たちへのエールを送りたい、そんなふうに思っています。
多くのひとが笑顔になって、生き生きと自分の歩んでもらえたら。
ちょっとつかれた体を香りとタッチングにゆだねひとときをすごしていただきたい。
そんな思いをこめて、トリートメントさせていただきます。
また、NARDアロマアドバイザーとして資格を取得しております。
NARDアロマアドバイザーとは
フランス式のアロマテラピーを取り入れ、より精油の化学的なアプローチをおこないます。
心理面からの様々な知識を裏付ける、日本心理士学会認定心理士資格を取得しております。カウンセリングの専門ではありませんが、科学的にいま現在わかっている心理に関する知識を有し、お客様の心理面にもアプローチできます。