ブックレビュー(3)更年期の壁——あなたの不調は口呼吸が原因かも!?

更年期に差し掛かると、体のあちこちに不調を感じることが増えてきます。ホルモンバランスの変化が主な原因とされていますが、実は「口呼吸」も更年期の不調を悪化させる要因の一つであることをご存知でしょうか?今回ご紹介する本では、更年期症状の背景にある「口呼吸障害」に注目し、その対策について詳しく解説されています。

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本のタイトル   更年期の壁  あなたの不調は口呼吸が原因かも
著者          なかじま歯科医院院長 歯学博士 MBA 中島潤子
監修          みらいクリニック院長 内科医 今井一彰

更年期の壁: あなたの不調は口呼吸が原因かも!?

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目次

なぜ更年期に不調が起こるのか?

更年期の不調は主にホルモンバランスの変化によって引き起こされます。

特に女性の場合、エストロゲンの減少が急激に進むことで、「ホルモンのゆらぎ」が生じ、体調が大きく左右されるのです。

男性も同様に、男性ホルモンの減少により心身の不調が現れます。

統計によると、50代の女性の約4割に更年期障害の疑いがある症状が見られ、仕事や生活に支障をきたすケースも少なくありません。

しかし、ホルモン補充療法や漢方薬などの治療を受けても、なかなか改善しない人がいるのはなぜでしょうか?

更年期の不調と口呼吸の関係

本書では、更年期の不調と「口呼吸」の関係に着目しています。口呼吸をしていると、次のような問題が発生します。

  1. 慢性上咽頭炎の発症
    • 口呼吸をすると、上咽頭(鼻の奥)が乾燥し、慢性的な炎症を引き起こします。
    • この炎症は、脳の視床下部の機能障害を引き起こし、ホルモンバランスの乱れにつながります。
  2. 酸素不足による影響
    • 口呼吸では鼻呼吸よりも酸素の取り込み量が少なくなり、低酸素状態になります。
    • 低酸素状態が続くと、めまいや頭痛、肩こり、睡眠障害などの症状が悪化します。
  3. 免疫力の低下と生活習慣病のリスク増加
    • 口呼吸は虫歯や歯周病、ドライマウスを引き起こし、さらには血圧や血糖値の変動にも影響を及ぼします。
    • 口呼吸を改善することで、高血圧や糖尿病の症状が改善されたという例も報告されています。

慢性上咽頭炎とはどのような症状なのか

まず、上咽頭は鼻の奥にあり、鼻から吸い込まれた空気と、口から吸い込まれた空気がぶつかる部位です。

したがって、その表面が乾燥したり 繊毛に異物が付着したりすると炎症を起こしやすくなります。

こちらのサイトを参照。

みやけ耳鼻咽喉科 アレルギー科を参照

慢性上咽頭炎の主な原因は口呼吸でこの他に埃や 花粉 黄砂や PM 2.5などが上咽頭に付着するとさらに症状を起こしやすくなります。

慢性上咽頭炎の特徴は 上咽頭 自体には 痛みや痒み などの自覚症状を感じることがないにもかかわらず上咽頭とは全く離れた部位に症状を起こすということです。 

そのため 慢性上咽頭炎が原因で不調が起こっていてもなかなか診断がつかず 長期間別の診断名で治療を受けている方は少なくありません。

本文p68-69

昔から喉の奥に炎症があると身体の不調が起こるということは 経験的に分かっていました。

50年以上前には長い綿棒を鼻の奥に入れてこすって薬をつける治療 B スポット治療、現在は上咽頭擦過療法( EAT)と呼ばれている治療を行っているようです。

現在、医学部や歯学部では慢性上咽頭炎について学ぶことがなく、医療従事者でもその病態を知る人はあまり多くないようです。

また慢性上咽頭炎は日本だけの概念であり、海外ではその病態はまだ知られていません。

そのため、この慢性上咽頭炎の治療する医療機関は、全国でも500カ所 程度しかないとのことです。

慢性上咽頭炎が関連する病気

関節リウマチや全身性エリテマ 等などの自己免疫疾患、 IgA腎症 ネフローゼ症候群、 掌蹠膿疱症、 アトピー性皮膚炎、 関節リウマチ、 湿疹、 潰瘍性大腸炎などの難病と言われる病気は慢性上咽頭炎が関連していることが多く見られるようです。

これらは 原因不明で治りにくい病気と言われ 根本的な治療方法がないのでステロイドを処方されていることがあります

しかし ステロイドは症状を抑える薬であり病気の原因を治しているわけではありません

現代は、さまざまな治療法が確立されていますが、まだ多くがその原因は不明です。

ただ、これらの難病には上咽頭の炎症がかかわっているのではないか、ということを著者である中島さんは、その歯科臨床の現場で患者の訴えをもとにこの本を著したようです。

更年期に増える 女性のいびきは 無呼吸の入り口

年齢が上がるにつれて、女性でもいびきを家族から指摘される場合があります。

これは、寝ている時に口呼吸をすると舌が喉の喉に落ちやすくなり、呼吸をするたびに喉や舌が震えていびきを書いてしまうようです。

 さらに気道に空気が通りにくくなったり、完全に塞いだりするようになり、これが寝ている時に呼吸が止まる無呼吸にもつながります。

これは加齢に伴う筋力低下が原因なので誰にも起こりうることです。

口呼吸を防ぐことでお肌への影響

マウス テーピングを行うことでお肌の調子が良くなることがあります。

その理由として、鼻呼吸になることで取り込む酸素量が増えるため、新陳代謝が活発になること、そして鼻呼吸だと良い睡眠が取れ、皮膚の代謝、すなわち、ターンオーバーが進むことがあげられます。

口呼吸を改善するための3つのセルフケア

本書では、口呼吸を防ぎ、更年期の不調を軽減するための具体的なセルフケアが紹介されています。

1. あいうべ体操

口の周りの筋肉や舌を鍛えることで、口を自然に閉じて鼻呼吸へと導きます。唾液の分泌も促され、むせにくくなる効果も期待できます。

おのうち歯科・矯正歯科より引用

2. マウステーピング

寝る前に口にテープを貼ることで、無意識の口呼吸を防ぎます。朝まで取れない肌に優しいサージカルテープを使用するとよいでしょう。

市販のテープもいろいろとあります。

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3. 上咽頭洗浄

生理食塩水や梅のエキスを使った「鼻うがい」によって、上咽頭の炎症を鎮めます。鼻うがいは痛くない方法で行えば安全に実践できます。

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ただし、更年期障害の症状が出ている方で、更年期障害に対する治療をしていても、じつは別の病気が隠れていることがあります。マウステーピング、鼻うがいなどの上咽頭ケアを2週間続けてみて、それでも症状が改善されない場合は、口呼吸障害ではなく、別の病気が原因であると考えられます。

まとめ

本書の著者である中島先生は歯科医であり、長野県松本市で「なかじま歯科医院」を開業されています。

その歯科に訪れる患者さんは当然、歯の治療に訪れます。

しかし、歯の治療の中で、患者さんが更年期障害の症状に悩んでいることを聴き、簡単なアドバイスをして、セルフケアをおこなうことで、症状が軽くなる方が多かったとのことです。

そこから、中島先生は、もしかしたら更年期障害の原因は「性ホルモン」や「メンタル」以外の原因もかかわっているのではないか、そしてそれが「口呼吸」が一つの原因かもしれないと思われるようになったそうです。

本書では、非常に多くの症例が紹介されています。

アンチエイジングや夜間頻尿、あるいは不妊などにも及びます。

もし更年期障害の症状が続いているなら、一度「口呼吸」に注目し、マウステーピングや鼻うがいを試してみてはいかがでしょうか?

健康な更年期を迎えるためのヒントが、本書には詰まっています。

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