「血流をよくする」まず、血液の量をふやすこと。また、血液の質をよくすることが重要です。血液は酸素、二酸化炭素、栄養素、そしてホルモンなどを、体のすみずみまで動脈、静脈、そして毛細血管を使って運んでいます。とくに女性は「生む性」として、男性とは異なるメカニズムをもっています。血を増やすことは、心と体を元気にして、生き生きとすごす大切なポイントです。
めざすべきは、「血液サラサラ」ではなく、「血流たっぷり」
血液は酸素、二酸化炭素、栄養素、そしてホルモンを体のすみずみの細胞に届けています。
血液が少ない状態ではそれらを十分に運ぶこと、あるいは回収することができません。
つまり、体は栄養不足になり、大切なホルモンも届かず、慢性的な不調に陥ってしまいます。
血を増やす、ということは、血の質を良くして、からだを栄養不足に陥らないようにすることなのです。
若さや寿命もこの血流をたっぷりと流していくことと大きくかかわっています。
美肌や体の機能も血液の質や量によって、よい状態に保つことができるのです。
血液をつくる、増やす、そして流す
体の若さを保ち、気持ちを前向きにするためには、血液をつくること、量を増やすこと、そして全身に流すことというステップが大切です。
その方法を紹介する前に、ではなぜ、血液が不足してしまうのか、 本書では
- 血がつくれない原因
まず、胃腸の不調があげられます。日本人はもともと胃腸が弱い民族として知られています。消化吸収がうまくできないと、当然、血液もつくれず、疲れやすくなります。
- 睡眠不足
血液は睡眠中に骨髄の造血幹細胞(血液のもととなる細胞)でつくられます。したがって寝不足の状態だと血液が足らない状態になります。
と、あります。これらを踏まえて、血液量を増やすことに取り組むことが必要です。
血液を増やす方法――食事の方法
ここはおそらく本書の一番の肝となるところだと思います。
それぞれ、10の方法が示されています。
そのなかでも、私が一番大切だと思うことは、自分の生活リズムを大切にする、ということです。働き方、家族、一人暮らし、すんでいる地域など、だれも同じではありません。それを踏まえた上で取り入れないと長続きしないでしょう。
この胃腸を整えることが本書の鍵でもあると思います。つまり、からだは食べたものでできています。血液も原料がなければつくれません。
そしてここで、一番最初に提案されていることが、
「満腹より空腹がいい」
ということです。
なにを食べるか、ということよりもまずは胃腸を休めることを提案されています。
なぜ空腹がいいのか
空腹になると、胃が収縮して、胃や腸にある食べ物の残りかすや古い粘膜をはぎとっていきます。
空腹時間を利用して胃腸がきれいになっているのです。
本書では「一週間夕食断食」を勧めています。
なかなか覚悟がいりますが、期間限定でやってみるのもいいかもしれません。
肉食女子になりましょう
空腹を定期的に感じる食生活のなかで、今度はなにを食べたらいいか、です。
それは、ずばり、「肉」です。
とくに鶏肉をおすすめしています。なぜ肉の中でも鶏肉がいいのか。
それは鶏肉の中にふくまれるヘム鉄がとても吸収率がよいからです。血の原料はタンパク質と鉄であり、鶏肉にはそれが両方ふくまれています。
「食事をして血をつくること、それは自分自身の命を養うこと」と書かれています。
まさに食は命です。
夜は23時までに眠ること
睡眠不足が血液不足にかかわっていることが、わかってきました。
夜更かしや朝の光を浴びないことによるデメリットが血液をつくる上でも影響を及ぼしています。
しかし、たとえば横になる状態でも体は休息できます。とくに横になることで腹部の内臓、肝臓などに血流が増え血液中の老廃物を分解することができます。
睡眠はとてもデリケートなもので、神経質になるとますます眠れなくなります。
そう言うときは、横になり目を閉じるだけでもリラックスでき、効果は期待できます。
眠れなくても自分を責めないことが、必要です。
女性の血流は静脈が左右する
女性の血流で静脈が大切な理由、それは「女性は血液を戻す力が弱い」ということです。
静脈には逆流を防ぐための「弁」があります。静脈はその構造と、また心臓から一番遠いところからも血液を戻さなくてはならないため、その流れがとても悪いのです。
そのような静脈の流れをよくするためには、
「ふくらはぎを鍛える」ことが必要です。
具体的には歩くこと、とくにももをあげて歩く、もも上げウォーク、あるいは踵上げ下げ運動など手軽にできるものをおこないます。
そのほかに丹田呼吸法、足の温め、つぽ押しなど手軽にできることが紹介されています。
また、下肢の静脈にそったマッサージも有効です。静脈強壮作用のある精油のパチュリ、クラリセージなどを植物オイルで希釈して、マッサージしてみましょう!
まとめ―――血液量を増やして血行を改善することでよくなること。
血行をよくすることはよく耳にします。しかし、血液量というのを増やすことについては考えてみませんでした。
年齢を重ね、生理もおわった身として、以前よりも血を意識することがなくなりました。
が、じつは私のからだは血で一杯になっているし、からだのすみずみまで血液のおかげでこうして元気でいられるのかと思い知らされました。
血液を増やす食事をして、空腹をしっかりと実感しながら生活することで、免疫力を高めて元気に生活できる希望が持てた本です。
血流がすべて解決する Kindle版
堀江 昭佳 (著) 形式: Kindle版
予約のとれない人気漢方薬剤師が教える、
血流を改善して心身の不調を遠ざける画期的な健康法!
この本は、「血流を増やして、心と体のすべての悩みを解決する方法」を書いた本です。
大げさだなあと思われるかもしれませんが、けっしてそんなことはありません。
血流は、全身にある60兆個の細胞に酸素や栄養を届けるという大切な役割を担っています。
さらに、幸せホルモンややる気ホルモンと呼ばれる脳内の神経伝達物質の働きも、血流によって左右されています。
この人間の心と体を支えている大切な血流が悪くなってしまうと、心身ともに不調が出てしまうのは当然ともいえるのです。
逆にいうと、血流を改善すれば、心の悩みも体の悩みもおもしろいように解決していくのです!
血流をよくするというと、「血液サラサラ」を思い浮かべるひとが多いと思いますが、
とくに女性の場合、そもそも血がつくれず、不足しているために血流がよくないというひとがほとんどです。
まずは、血をつくれるようにし、血を増やし、その結果血流をよくしていくことが必要です。
本書では、人気漢方薬剤師が、そのための食べ方や睡眠のとり方、生活習慣の改善方法をお伝えしていきます。
どれも手軽に取り入れられるものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。
*目次より
第一章 その不調の原因は、すべて血流にあった
第二章 「つくる・増やす・流す」であなたの血流はよくなる
第三章 血をしっかりつくるための食べ方 10の真実
第四章 元気な血を増やすための眠り方 6つの常識
第五章 「静脈」の血流をよくするための生活習慣 5つの方法
第六章 心と体の悩みは血流がすべて解決する
第七章 血流をよくすれば、心は自由になれる
コメント