「4711」は、最も有名なオーデコロンの一つであり、特にその歴史的な背景や独特のレシピで知られています。オーデコロン(Eau de Cologne)は、18世紀にドイツのケルン(Cologne)で生まれました。特に「4711」は、1709年にイタリアの香水職人ジョヴァンニ・マリア・ファリーナ(Giovanni Maria Farina)が発明したのが始まりとされ、1792年に「4711」の名で広まります。
4711のレシピ
「4711」のレシピは、柑橘系を主体とした爽やかで軽い香りが特徴的です。以下がその主な香りの要素です:
- トップノート(香りの最初の印象):
- ベルガモット、レモン、オレンジ:シトラス系のフレッシュでさわやかな香りが特徴。これが「4711」の最も目立つ部分で、スッキリとしたクリーンな香りを作り出します。
- ミドルノート(時間が経ってから広がる香り):
- ラベンダー、ローズマリー:穏やかで心地よいハーバルな香りが加わり、リラックス感をもたらします。
- ベースノート(最後に残る香り):
- ネロリ:オレンジの花から抽出される香料で、花の優雅さとともに少し甘さが加わりますが、全体的には軽やか。
香りの特徴
「4711」は、当時の香水としては非常に革新的であり、そのさわやかな香りは今日でも多くの人々に愛されています。軽いシトラス系の香りは、特に夏やリフレッシュしたい時に人気があります。また、香水というよりは、日常のリフレッシュ剤として、手首や顔に塗って使われることが多いです。
歴史的に見ても「4711」は長寿ブランドであり、その香りは時代を超えて受け入れられ続けていることから、香りの世界におけるアイコン的存在ともいえるでしょう。
オーデコロンと香水の違いは、主に香料(フレグランスオイル)の濃度とその使い方にあります。両者は香りの持続時間や用途に影響を与え、異なる目的やシチュエーションで使われます。
私も精油で作ってみました! ( 濃度5% )
ローズマリーベルベノン 4滴
ネロリ 8滴
ラベンダーアングスティフォリア 2滴
ベルガモット 6滴
エタノール 15ml
精製水 5ml
柑橘系のとてもさわやかな香りです。
香料の濃度による分類
香水(Parfum)、オーデパルファム(Eau de Parfum)、オードトワレ(Eau de Toilette)、オーデコロン(Eau de Cologne)は、香料の濃度によって区別されます。
- 香水(Parfum):
- 香料濃度:20~30%
- 持続時間:6~8時間以上
- 特徴:最も濃厚で長持ちする香りです。少量で十分に香りを楽しむことができ、特別なイベントや夜の場面でよく使われます。
- オーデパルファム(Eau de Parfum, EDP):
- 香料濃度:15~20%
- 持続時間:約4~6時間
- 特徴:香水ほど強くはないものの、十分に持続する香りで、日常使いに適しています。
- オードトワレ(Eau de Toilette, EDT):
- 香料濃度:5~15%
- 持続時間:2~4時間
- 特徴:軽くてフレッシュな香り。オードパルファムよりも短時間で揮発するため、日中やカジュアルなシーンに向いています。
- オーデコロン(Eau de Cologne, EDC):
- 香料濃度:2~5%
- 持続時間:約1~2時間
- 特徴:最も軽い香りで、持続時間が短く、さわやかでリフレッシュ感を求めるときに使われます。歴史的には男性用の香りというイメージがありましたが、現代では男女問わず使用されます。
香りの使い方の違い
香水(Parfum):非常に濃厚で、少量をつけるだけで強い印象を与えます。特に肌に直接つけ、長時間香りを楽しみたい時に使われます。
オーデコロン(Eau de Cologne):軽く爽やかな香りで、特に体全体にスプレーしてリフレッシュしたいときや、さっぱりしたいときに使われます。香りが早く飛ぶので、短時間で香りを楽しみたい場合に適しています。
もともと「オーデコロン」という名称は、18世紀にドイツのケルン(Cologne)で作られた爽やかな香りを指していました。これが後に、軽くてフレッシュな香り全般を指す用語として使われるようになりました。
まとめ
私は「4711」の香りを実際に嗅いだとき、なぜかとても「なつかしい」と、感じました。
私が精油で作ったオーデコロンは、まだアルコール臭が残っていて、柑橘系の香りを強く感じましたが、これがアルコール臭が揮発し、熟成することでもっとしっとりした感じになるかなと思いました。
オーデコロンは軽いシトラスやハーバル系の香りで、香料濃度が低いため、短時間で香りが飛びます。一方で香水は香料濃度が高く、持続時間が長く、少量で強い印象を残します。
使用シーンや目的に応じて、これらを使い分けたいですね。
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