更年期世代は、これまで気にならなかった音や光、情報に敏感になることがあります。60代女性アロマセラピストが、外部からの刺激から心身を守り、穏やかに過ごすためのアロマの活用法と、デジタルデトックスのヒントを解説します。江南市のアロマサロンが贈る、心身を優しく包み込む「安全」な空間作りのヒントをお伝えします。
「音や光に敏感になったかも…?」更年期に感じる繊細さ、その正体は 🧐
昨日は、心と体の「安全基地」を作る大切さについてお話ししました。
今日は、その「安心と安全」を脅かす、「外部からの刺激」に焦点を当てていきたいと思います。
最近、こんなことを感じることはありませんか?
- テレビやスマホの音が、以前より大きく感じる
- 街中のざわめきが、ひどく耳障りに感じる
- ちょっとした光が眩しく感じる、目が疲れやすい
- 大量の情報に触れると、すぐに疲れてしまう
これらは、更年期世代の多くの方が経験し得る、心身の「敏感さ」のサインかもしれません。
ホルモンバランスの変化は、自律神経の働きにも影響を与え、私たちの五感や感情が、以前よりも繊細になることがあります。
そんな時、私たち自身を優しく守り、刺激からくるストレスを和らげる術を知っていることが、心穏やかに過ごすための「安全」につながります。
今日は、アロマの香りを味方につけて、心と体を優しく包み込む方法をお伝えしていきましょう。
なぜ「刺激」に敏感になるの? 心と体のバリアを強化する 🛡️
更年期に心身が敏感になるのには、いくつかの要因が考えられます。
ホルモンバランスの変化: エストロゲンの減少は、自律神経のバランスに影響を与え、五感の感受性を高めることがあります。特に、交感神経が優位になりやすくなり、リラックスしにくくなったり、外部からの刺激を過剰に受け取ってしまったりすることがあります。
心身の疲労: 日々の生活でのストレスや疲労が蓄積していると、心身のバリア機能が低下し、些細な刺激でも過敏に反応しやすくなります。
情報過多の現代社会: スマートフォンやインターネットの普及により、私たちは常に大量の情報にさらされています。視覚や聴覚からの絶え間ない刺激は、脳を疲れさせ、心身の過敏性を助長する要因にもなります。
このような状態が続くと、心は常に緊張し、休息がとりにくくなってしまいます。
そこで大切なのが、意図的に「刺激から守る」行動をとること、そしてアロマの力を借りて、心身のバリア機能を強化することなのです。
アロマと習慣で、心と体を優しく包み込むヒント 🌿💖
アロマの香りは、私たちの神経系に直接働きかけ、心を落ち着かせたり、心地よいリラックス感をもたらしたりすることができます。
同時に、日々の習慣を見直すことで、外部からの刺激を適切にコントロールし、「安全」な状態を保つことができます。
敏感な心身を包み込む「香り」のバリア 🌸
外界の刺激から心身を守るためには、鎮静作用が高く、包み込むような香りがおすすめです。
おすすめの精油:
ローマンカモミール(学名:Chamaemelum nobile):非常に優しく、甘いリンゴのような香りは、まるで母親に抱かれているような安心感を与えます。過敏になった神経を鎮め、深いリラックスをもたらし、外界からの刺激による緊張を和らげます。
サンダルウッド(学名:Santalum album):深く落ち着いたウッディ系の香りは、心をグラウンディングさせ、集中力を高めます。外界の騒音や情報の波に流されず、自分自身の中心に意識を戻す手助けに。
ネロリ(学名:Citrus aurantium amara):繊細でフローラルな香りは、心の奥深くの不安や緊張を解き放ち、穏やかな気持ちに導きます。感覚が過敏になっている時に、そっと心を包み込んでくれます。
活用法:
「避難場所」の芳香浴: 自宅の中で、最も落ち着ける場所(寝室や静かな書斎など)を決め、ディフューザーでローマンカモミールやネロリを香らせます。そこに身を置くことで、外界の刺激から隔絶された「安全な空間」を意識的に作り出しましょう。
外出時の「お守りアロマ」: 苦手な場所に行く時や、人混みに出かける前に、ティッシュやアロマストーンにサンダルウッドを1滴垂らして、香りを吸入します。心が落ち着き、自分自身を守るような感覚を得られます。
バスタイムのリフレッシュ: ローマンカモミールやサンダルウッドをバスソルトに混ぜてお風呂に入ると、香りが蒸気とともに広がり、心身の緊張がじんわりとほぐれていきます。
デジタルデトックスと心地よい習慣 📱✖️
香りの力と合わせて、日々の習慣を見直すことも、心身のバリア強化につながります。
- 「情報断食」の時間を作る: スマートフォンやテレビ、パソコンから離れて、完全に情報が入ってこない時間(例えば夕食後から寝るまで、週末の数時間など)を意識的に作ります。読書、アロマを活用した瞑想、静かな散歩など、心が落ち着く活動に時間を使いましょう。
- 五感を労わる: 刺激を避けるだけでなく、心地よい刺激を与えることも大切です。
- 視覚: 緑豊かな自然を眺める、キャンドルの炎をぼんやり見る。
- 聴覚: 静かな音楽を聴く、鳥のさえずりや風の音など自然の音に耳を傾ける。
- 触覚: アロマトリートメントを受ける、肌触りの良いパジャマを着る。
- 睡眠環境を整える: 寝室は、日中の刺激から完全に遮断されるべき「究極の安全基地」です。遮光カーテン、静かな環境、適切な室温に加え、アロマで心を落ち着かせる香りを活用し、質の良い睡眠を確保しましょう。
「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」という概念 🦋
近年、「HSP(Highly Sensitive Person:ひといちばい敏感な人)」という概念が注目されています。
これは、生まれつき脳の特性として、五感が鋭敏で、情報処理能力が高く、他者の感情や微細な刺激にも気づきやすい傾向を持つ人のことを指します。
人口の約15〜20%に当たると言われています。
HSPは病気ではありませんが、この特性を持つ人は、現代社会の過剰な刺激に疲れやすく、心身の不調を感じやすい傾向があります。
更年期に入ると、ホルモンバランスの変化によって、元々HSPではない方でも、HSPのような繊細さを一時的に感じることがあります。
もしあなたが「私も敏感になったな」と感じるなら、それは決して「弱くなった」わけではありません。
ご自身の繊細さを知り、それを守るための具体的な対策(アロマや環境調整)をとることが、心穏やかに過ごすための大切な一歩となるでしょう。
最近よく聞く”HSP”ってなんですか? 公益社団法人日本心理学会
香りのバリアで、敏感な心身を優しく守りましょう 💖🌿
更年期世代は、心身が敏感になり、外部からの刺激に疲れやすくなることがあります。
しかし、それはあなたが繊細になった証拠でもあり、ご自身の心身を守る「安全」を意識する良い機会です。
アロマの香りは、外界の喧騒からあなたを優しく隔て、心地よい「香りのバリア」となってくれます。
同時に、情報過多な現代社会から一時的に距離を置く「デジタルデトックス」や、五感を労わる習慣を取り入れることで、心身の回復力は高まります。
ご自身の心と体のサインに耳を傾け、適切な「守り」の対策をとることで、あなたはもっと穏やかで、心地よい毎日を送ることができるはずです。
もし、あなたが今、心身の敏感さに悩んでいたり、適切なアロマの使い方を知りたいと感じているなら、ぜひ当サロンにご相談ください。
江南市のアロマトリートメントサロンKoKo・ikiでは、お一人おひとりの状態に合わせたパーソナルなアロマトリートメントを通じて、心身の緊張を解き放ち、内なる「安全」を取り戻すお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にお越しくださいね。
本記事は、アロマセラピーや東洋医学の一般的な知識、および健康的なライフスタイルに関する情報提供を目的としています。特定の疾患の診断、治療、予防を目的としたものではなく、医療行為を代替するものではありません。症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
コメント