更年期の不調が軽症な人と、症状が重くなる人がいます。その違いはどこからくるのでしょう。ここでは二つの対処法、腸内細菌とアロマセラピーから考えてみました。まずは腸内細菌から考察します。
更年期の不調は女性ホルモンの減少が関わっている
更年期(閉経のタイミングの前後5年間)にはさまざまな症状があらわれます。ホットフラッシュ、めまい、動悸、イライラから気分の落ち込みがひどくなる、など実に多様です。この主な原因は女性ホルモンのエストロゲン欠乏であり、この結果自律神経が乱れることで引き起こされます。
しかし、この症状が比較的軽い人がいます。じつは私もそれほど重くはありませんでした。もっとも、脂質異常やホットフラッシュ、動悸、めまいなどはありましたが、(脂質異常は現在もあります)重症の方々の話を聞いているとかなりつらい症状を持つ方もあり、ここから精神的な落ち込み、食欲を無くすなどに進んでいくこともあるようです。
自分の腸内細菌の腸内フローラを検査してみた
最近は腸活といって、腸内細菌の状態が健康のバロメータになることがわかってきました。そのなかで、食事で摂取する大豆のイソフラボンからエクオールをつくる腸内細菌の存在が、更年期の症状の程度に関わることがわかってきました。
このエクオールとは女性ホルモンに似た作用があり、減少する女性ホルモンの替わりの働きをするものです。ただ、エクオールを産生する腸内細菌は二人に一人の割合で存在するようです。
私は、更年期を過ぎ、いまでは生理もなくとても快適な状態ですごしています。しかし、年齢を重ねると便秘気味になり、お腹が張ることもあったので、エクオールも含め腸内細菌を気軽に自宅でできる検査をしてみました。
Mykinso マイキンソーで検査してみた
これは、株式会社サイキンソーが提供する自宅で簡単に腸内の中の様子を調べることができる腸内フローラ検査サービスです。
検査キットは、このサイトから、またアマゾンや楽天からも購入できます。キットを購入し、アカウント登録をします。このアカウントに検査の結果が表示されます。スマートフォンなら、手元で検査結果をみることができます。
検査キットが自宅に届くと、まず説明にしたがって便を採取し、普通に郵便ポストに投函します。結果はメールで通知され、登録したアカウントを開くとみることができます。
検査結果はとても多岐にわたり、たくさんの腸内細菌の名前が並んでいますが、部門別にわかりやすくなっており、自分の腸内にこんなにたくさんの細菌がいるのかとおどろきです。
今回はエクオールに関する私の結果についてのみをお知らせします。
結果
結果は良好でした。もともと、小さい頃から大豆製品は大好きでした。もう50年以上まえになる実家での食卓では、納豆を食べるのはなぜか私一人でした。当時は今のようなプラスチックのケースではなく、藁や経木で包まれた納豆でかなり大粒でした。
両親や弟は嬉々として納豆を食べる子供の私を不思議な目でみていました。当時はまだ納豆の栄養効果についての情報も少なく、なぜ私がこんなに納豆好きになったかはわかりません。
しかし、その習慣がじつは、更年期障害を軽くしてくれた理由のひとつだったかもしれません。(エクオール産生菌は大豆製品を継続して食べ続けることで得られるようです)
更年期を乗り切るツールを持とう
このエクオール成分は、更年期の不調を予防、改善するだけでなく、肌のしわ予防や改善、骨密度の低下予防にも役立っているようです。このエクオールに特化した検査もあるので、もし気になる方がいたら、検査してみてもいいかもしれません。
また、エクオールだけでなく、ホルモン補充方法(HRT)があります。婦人科で相談されることをおすすめします。
つぎの記事では、精油を使った更年期の乗り切り方について書いていきます。
参照
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